Xiaomiさんもついにフラグシップモデルのノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホンを販売。
ということで、買いたい/使いたい欲に負けてブラックカラーを購入、価格は税込みで23,800円。
今回はこのXioami Buds 3T ProのTWSイヤホンのレビューになります。
Xiaomi Buds 3T Proの特徴
・最大40dbのアクティブノイズキャンセル搭載
・外部音取り込みモード搭載
・対応コーデックはAACとLHDC(注意点あり)
・重さは片方で4.9g
・IP55の防水防塵
・デュアル接続対応
・バッテリーは6時間持続、充電ケース含めれば24時間
・音量や音楽切り替えができるピンチコントロール搭載
外観
付属品
付属品はUSB Type-Cケーブル、S/M/Lサイズの交換用イヤーピース、取扱説明書の三つでシンプルな構成。
ノイズキャンセリングは最大40dB
Xiaomi Buds 3T Proは最大40dbのANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載。
最も軽減されるディープを選択することで、低音はほとんど聞こえなくなり、話し声などの中音域は60%~70%程の音が聞こえなくなる感じ。高音域は10~20%ほどの軽減でした。これでも十分なノイズキャンセリング性能です。
生活音のほとんどは軽減されますが、話し声は聞き取れないけど聞こえてきますし、雨の音などはシャーという高音が残されつつノイズキャンセリングされます。また、ノイズキャンセリング時はイヤホンからかすかにサーというホワイトノイズが聞こえてきます(かなり遠くの川や滝の水の音が聞こえるようなかなり小さい音量)。
また、個人差はあると思いますが、歩いているときにイヤホンがずれてノイズキャンセリングが自動で切れてしまうことがあるので、トレーニング中のノイズ軽減を目的に購入するのはおすすめはしません。イヤホンを外すとノイズキャンセリングや外部音取り込みは自動でOFFになるようで、2022年5月2日の時点で常時ONにする設定はないようです。
外部音取り込みモード搭載
外部音取り込みの音質は十分で話し声もしっかりと聞き取れます。聞き取りにくい方は外部音の増幅の設定があるので、こちらの設定をオンにすると良い。
外部音取り込みの音質自体は生で聞くのとあまり遜色はないが、低音が若干こもりがちで低い声がぼそぼそと聞こえることがある。
ピンチコントロール搭載
イヤホン本体に搭載されているピンチコントロールのボタンを使用することで、曲の再生/一時停止、音量アップ/ダウン、音声アシスタントの起動、ノイズキャンリング/外部音取り込み/オフの切り替えがスマホ本体を触らなくてもできます。
しかし、ピンチコントロールの細かな設定はMIUI搭載の一部のXiaomi端末でのみ設定が可能で、音量UP/DOWNと音声アシスタントをピンチコントロールで使用したい場合はこれらが必要になってきます。筆者の場合はMi 11 Lite 5Gを使用しています。
音質
音域はバランスよく高音・中音・低音ともにちょうど良いです。人によっては低音が少し強いかな?と感じるかもしれませんが、不快になるような低音でもないので気になるならイコライザーで調整すれば問題ないです。筆者は普段6000円くらいのイヤホンを使っていましたが、Xiaomi Buds 3T Proで聞くと「あぁ、こんな音が鳴ってたんだ」と感じました。
音質はクリアで声ははっきりと聞こえ、音も良く広がるのでライブ音声でもいろんな方向から音が鳴っていることを感じられて臨場感を味わうことができます。
ジャズなんか聞くと、ピアノ音が綺麗で不快な低音も鳴らないので長時間聞いていられます。
Xiaomi Buds 3T Proはカナル型(密閉型)イヤホンなので外部の音が侵入しにくく、ノイズキャンセリング機能も付いているので、細かな音も聞こえやすくて音楽に集中できます。
対応コーデック
Xiaomi Buds 3T ProはAACとLHDC4.0のコーデックに対応。LHDC4.0はXiaomi 12 Pro、Xiaomi 12、Xiaomi 11T Proで使えるとのこと。対応デバイスについては結構あいまいな所があるので、他に使用できる端末があるかもしれません。
LHDCは24bit/96Khzのサンプリング周波数でワイヤレスオーディオとしては珍しいハイレゾコーデック。AACは16bit/48khzでテレビ音声にも使われる一般的なコーデックで普段から聞いているコーデックですね。
LHDCでの視聴はしていませんが、AACでも十分に高音質と感じられる音です。拘りがある人やXiaomi 11T Proを持っている人はLHDCで聞いてみていいと思いますが、ほとんどの人はAACでも十分満足に感じられる音質です。
IP55の防水防塵
Xiaomi Buds 3T Proのイヤホン本体はIP55で保護されています。充電ケースは全く防水性はないので濡らさないよう注意してください。
IP55の保護性能は「塵が侵入しても動作に問題はない性能」と「水道水で洗うくらいなら特に問題がない性能」となっています。水没はNGなので水で洗うのも基本的には控えたほうが良い性能です。
雨に濡れてもOKなのはうれしいポイント。
デュアルデバイス対応
Xiaomi Buds 3T Proは2台までBluetoothの同時接続に対応しています。
とはいっても、同時に二つの端末から音声を聞くことができるわけではなく、二つの端末までペア設定ができるという意味で、片方からの音声しか聞こえません。音声を別の端末に切り替えたいときは「動画や音楽を停止してから、もう片方の端末の音楽を再生」というように行わないと音が出ないので注意。
なので、Bluetooth接続切り替えの手間を減らせますが、音声切り替えの手間はあります。
バッテリーと充電性能
ノイズキャンセリングをオンにした状態でどのくらいバッテリーが持つか試したところ、5.5時間はイヤホン本体のバッテリーが持ちました。
これはXiaomi公式に書いている仕様の6時間とほぼ同じ。ケースの充電も含めれば最大24時間は持つとのこと。
充電端子はUSB-type CでQiワイヤレス充電も対応しています。充電性能に関しては特に不満を感じることはない性能になっています。
デメリット
Xiaomi Buds 3T Proを購入する前に注意しないといけない点とデメリットがあります。
・ピンチコントロールの細かな設定は対応している一部のXioami端末でのみ設定可能。
・LHDCコーデックが使用できるのは、Xiaomi 12 Pro/Xiaomi 12/Xiaomi 11T Proの一部端末のみ。
・ピンチコントールはボタン、ちょっと押しにくい。
Xiaomi Buds 3T Proはイヤホンとしてはかなりいい
音質はかなり良く、そこそこ性能の良いノイズキャンセリングと外部音取り込みがついています。
ただ、対応しているXiaomi製の端末を持っていないと一部の設定ができなかったり、LHDCコーデックでの視聴ができないのが残念な点。専用アプリで設定できるようになれれば誰にでもお勧めできるイヤホンになるんですが……
Xiaomiのスマホを持っているならばXiaomi Buds 3T Proはかなりおすすめです。